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2022/11/02 14:17:47
 

ハードウェア 

ストレージ市場の活動には減速が見られるものの、高密度SSDの注文は上昇傾向 

全体的に、ストレージ市場の活動は、顧客および供給業者がより多くの在庫の保持を余儀なくされてきたことから、下降傾向にあります。IntelおよびSamsungの両社についてのオープンマーケットでの価格設定は、全密度にわたって少なくとも510%下落してきました。とりわけ低容量(240G、480Gおよび960G)で、最も著しい値下げが見られました。販売会社は、これらの製品の生産は健全であり、かつ供給はオープンマーケットにおいて直ちに入手可能であることを表明しています。 

販売会社は、Samsung PM883 1.92T以降など、より高密度のSSDに関する引き合いおよび需要の増加を目にしています。PM883 1.92TBの価格設定は、メーカーがこのシリーズの製造を中止し、その結果として在庫が枯渇しつつあるため、1015%上昇しました。64層フラッシュの価格は安定化してきており、またNAND技術を使用したSSD製品は、供給過剰の状態にあるにもかかわらず、近い将来において変動がみられることは予測されていません。それに比べて、112層フラッシュを使用した製品では、より大きな価格交渉の余地があります。 

 

メモリーモジュールの需要は依然として低調、価格は続落 

過去数か月と同様、メモリーモジュール市場は、依然として低調な需要が続いています。多くの販売会社が、メーカーから直接、需要発生ごとにデマンドベースの注文を受けており、価格設定は低下し続けています。その結果、経費節減の機会を求めて、オープンマーケットでの活動が増加してきました。 

販売会社の第4四半期の予測では、価格は続落し、おそらくさらに510%低下することが見込まれています。

 

販売会社は過剰な在庫の一掃を試みつつ、RTX 4000シリーズが市場を新たに活気づかせることを期待 

GPU市場における需要は、過去数四半期にわたり不活発でした。この結果、在庫はさらに増え、RTX 3000などのシリーズの過剰供給の一掃が試みられた結果、販売会社は損失を被ることになりました。RTX 4000の発表の後、ほとんどの販売会社が、より古いシリーズのGPUの相当部分を減少させたことを表明しています。期待は、RTX 4000シリーズの発表が、GPU市場全体における需要を再生してくれることにあります。 

高級RTX 30シリーズに関するEOL通知が市場に伝えられたことで、RTX 3089およびRTX 3080 12GBBlower Editionの需要が高まりました。市場価格設定は、全体的な需要低迷のために、依然として積極的な動きが見られます。供給は余裕が絞られていくことが見込まれていますが、新モデルの消費電力が高くなったことで、熱放散問題を解決するのに時間を要したため、新しいRTX 40シリーズの立ち上げでは、いくらかの紆余曲折が見られました。 

プロ用カードについては、市場においてRTX 4000、RTX A4000およびA5000のスポット需要が見られてきました。販売会社はこれまで、顧客からのいくらかの経費節減の要望を獲得するため、価格設定サポートについて、工場と交渉することが可能でした。この具体的な例としては、レガシーモデルTesla T4での状況が挙げられます。 

 

過剰供給がMellanoxアダプターカードのコストに影響 

これまでの二重予約や二重発注の結果として、Mellanoxアダプターカードは現在、特にMCX4およびMCX5シリーズでは、供給過剰となっています。オープンマーケットに流れ込んだ供給の急激な増加は、これら2つのシリーズ全体における価格設定を約510%低下させる原因となりました。販売会社は、MCX6の供給は、わずかながら改善し、リードタイムが徐々に短縮されてきていることも伝えています。第2四半期では、このシリーズの供給には材料不足による制約がありましたが、メーカーは生産および納品を改善させてきました。

 

 

IC

InfineonおよびNXPの供給は依然として不足 

InfineonSAK / TC27シリーズは、産業用ロボットの製造や自動車関連部門で大量に利用されていますが、それに必要な生産材料の入手可能性は引き続き限定的です。この状況は、2023年度第2四半期まで続くことが見込まれ、また価格は高止まりする可能性が高くなっています。現在、これらの製品の標準リードタイムは、4050週で安定しています。 

現行のプロジェクトをS9xxxAxxxモデルを使用するものへとシフトすることに顧客の気が進まない結果、NXPについても、市場での入手可能性には同様に制約があります。これは、NXPMCU注文をTSMCに移転した後に発生し、この結果、S9xxxxF0xxxと対照的に、S9xxxAxxxの入手可能性が増えることになります。F0モデルについての割当は、今後は確保が困難になる可能性が高くなっています。 

 

Micronは、余剰および注文取消に苦戦 

コンシューマ製品の予測および需要は、劇的に下降してきましたが、Micronは、今後3か月について取消および予定変更を拒否してきました。顧客は、2024年度に関する未処理分の取消を求めていますが、報道によればMicronはこれらの取消をケースバイケースで受け入れています。ディストリビューターは、在庫レベルは急増し、余剰の問題が発生していると伝えています。 

DRAM/NANDの価格設定は、このところ過去最低にまで低下しています。また、NOR型フラッシュメモリの価格設定は低下しているものの、この市場での需要は依然としてかなり高くなっています。 

 

TSMC、SamsungおよびIntelのファウンドリ顧客にとって価格設定の増大の兆し 

TSMC、SamsungおよびIntelは、それぞれのファウンドリ事業について2023年度に契約価格設定をもう一度引き上げる予定です。TSMCはまた、その顧客のNCNR注文をより厳しく強制するようになってきており、その間ずっと顧客の需要で予見されるよりも大きな材料注文を進めてきました。この戦略は、TSMCが契約チップメーカーから追加サポートを得ることになる生産ラインスペースの確保を念頭に、導入された可能性が高いと思われます。さらにこれは、市場のニーズの実情に、よりよい可視性を提供します。巷間の見方によれば、製造プロセスの複雑さにもよりますが、値上げは69%となる可能性があります。 

多数の報道機関もまた、Samsungは、その価格設定アプローチの変更、および数多くのマイクロプロセッサおよび周辺機器チップ商品の値上げを計画中であると報道してきました。 

通信産業内でのエレクトロニクス製品の開発では、より複雑な生産を引き続き必要とするため、製造コストは増大しています。囁かれているこれらの価格上昇は、追加的な生産費を顧客に肩代わりさせ、その一方で高品質の標準を維持する意図があります。 

ある大手の移動体通信顧客は、TSMCに対して、その手段についてすでにその不満を表明しており、追加費用の支払いを拒否しています。 

 

予測不能な供給および約束取消によってMicrochipに難題 

噂によると、Microchipは、材料が予想されるよりも早く納品されるかどうかを確認するために、2,000ドルの手数料を支払うよう顧客に要求しているという話があります。納品が迅速に処理できない場合でも、顧客はなおも、労力の代償としてこの手数料の支払いを求められます。顧客は、すでにこのサービスを利用してきましたが、一部には、まったくフィードバックを受け取っていないと報告している顧客があります。 

報告はまた、Microchipは、複数のプロジェクトについて約束の解消を発することも示唆しています。同時に、顧客には、市場の需要が著しく低下することに起因して、Microchip優先供給プログラムから離脱しようという動きがあります。OEMおよびODM数社は、将来の需要を計算することができず、いくつかの取り消しによって予測を少なくとも20%削減しました。 

供給の予測不可能性により、顧客は、異なるメーカーに転向しており、Microchipは過剰在庫をかかえることになります。これは、有益であるかのように見えますが、標準リードタイムは依然として平均で4548週のままです。 

市場では、自動車部品はなおも大きな需要があります。閉業の瀬戸際にある数多くの小規模なOEMおよびODM会社は、処分すべき過剰在庫を有しており、これは、利用可能な供給を徐々に増加させています。ところが、これらの注文は、すべてNCNRであるため、顧客が合計金額の30%の違約金を支払わない限り、取消が禁じられています。 

約束の解消は、主にウエハの大きな不足により、MCU 16/31シリーズについても増加しています。これらの噂によれば、価格上昇の波がさらに訪れる可能性がありますが、その上昇がどんなものであるか、あるいは潜在的なタイムラインについては、手掛かりを示すものはありません。 

 

 

CPU

需要減退にもかかわらずIntelのサーバーCPU価格は上昇継続 

顧客が引き続き需要予測を減少させているため、Intelのディストリビューターは、IntelのサーバーCPUの手持ち在庫を減少させつつあります。Intelは最近、公式価格設定を改訂しましたが、オープンマーケットの供給業者および販売会社は、各自の在庫に対するプレッシャーを低減するため、改訂価格を受け入れる意向を示しています。 

とはいえ、オープンマーケットにおけるCascade Lake SRF8Z Gold 6244およびSRF91 Gold 6252はどちらも入手可能性が限られています。 

すべての目が、AMDEPYCサーバーCPUの値上げをするかどうかに注がれています。オープンマーケットの価格設定は、Intelの直近の値上げによって、IntelおよびAMDの両社について上昇傾向になると考えられます。したがって顧客には、この状況が持続する現時点で、部品を購入して経費節減の機会を利用することが奨励されます。 

 

予測の不透明さにより、ディストリビューターはオープンマーケットでのオファーを保留 

102日以前に、Intelデスクトップ向けCPUについての問い合わせが増加しました。ところが、ディストリビューターおよび販売会社は、この状況が引き続き観察されるため、オープンマーケットについてのオファーを取り下げるか、または制限しています。すなわち、PC市場が依然として悲観的であるため、これらの供給業者は、Intelに対する需要予測を下げる計画であるということを意味します。 

一方で、ファン/ヒートシンクを含むリテールボックスについては、供給が現時点で制約され、かつ不足が深刻になるため、需要が増加しています。 

複数のオンラインニュースでは、Intelの第13世代デスクトップ向けCPU、Raptor Lakeシリーズは、1020日以降に入手可能になることが示唆されています。現時点で、初期的な発売には、ハイエンドのCPUおよびZ790マザーボードが含まれています。Ryzen 7000シリーズと比較した場合、主なセールスポイントは、Raptor Lake CPULGA1700ソケットが備わっているため、前身のIntel 600シリーズのデスクトップチップセットマザーボードと互換性がある点です。Ryzen 7000シリーズ CPUには、最新のAMDマザーボードAM5が必要となります。 

 

マザーボード不足がAMDの新製品Ryzen 7000シリーズに影響 

新しいAM5マザーボードの不足が一因で、最近発売されたRyzen 7000シリーズ(コード名Raphael)デスクトップCPUで、ディストリビューターが得ることができた供給とサポートは限定的なものになりました。現在の4つのエンスージアスト向けコンピューティングCPU用には、2つのマザーボード選択肢(X670EおよびX670)しかありません。この不足による影響を受けた製品には、以下が含まれます。 

  • Ryzen 9 7950X 
  • Ryzen 9 7900X 
  • Ryzen 7 7700X 
  • Ryzen 5 7600X 

巷間では、10月末までに、AMDは、さらに2つのマザーボード、B650EおよびB650を発売すると言われています。同様に、より主流のRyzen 7000シリーズCPUも導入されることが予測されます。 

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